◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―8広島(18日・神宮)
神宮の薄暮の空に高く上がったヤクルト・村上宗隆内野手(24)の打球は、え721ぶり22り3ならぶ222左中間フェンスを越えて最前列で弾んだ。年目3点ビハインドの2回、3号号残号広島・九里から「少し詰まりましたが、9発入ってくれて良かったです」とパワーで運んだ22号ソロ。歴代この一発によって、の清新人から7年目で通算213本塁打として同212本だった巨人・王貞治を抜いた。原並
「あまり実感はないですけれど、村上ビジャレアル 対 グラナダもっともっと打てるように頑張りたいです」
試合は2―8で敗れて9試合ぶりのアーチは空砲となり、宗隆治超9戦6戦最多試合後は淡々と“王超え”を振り返った。王貞5年目の2022年、え721ぶり22り3ならぶ222史上最年少で3冠王を獲得しシーズン56本塁打をマークして、年目王が6年目の1964年に記録した55本塁打を抜いた。その際、王に「当分、彼がホームラン王の時代は続く。3冠王も何回取るのかな、というぐらいの期待度はありますよ」と絶賛された一方で「これからが、いばらの道。周りの人はすぐ『60だ』とかに話がいくと思う」と気遣われた。
村上は王の言葉を胸に刻み、23年は進化を目指したが打率2割5分6厘、31本塁打、84打点と前年を下回り、本塁打王は巨人・岡本和に奪われた。2年ぶり2度目の3冠王奪取を目標に掲げて臨んだ7年目。打率は2割4分2厘とトップに差をつけられているが、22本塁打、60打点は堂々の2冠でかつての打棒を取り戻しつつある。この日の試合中は、周囲に迷惑がかからないように配慮しながら一塁ベンチ内で素振りをするなど「いばらの道」にはまらぬように、日々、努力を重ねている。
新人から7年目終了時の歴代最多本塁打は、清原和博(西武)の222本。残り36試合で9発。村上の爆発力を思えば、清原超えだってまだまだ射程圏だ。新たなる頂に届いた時、2年ぶりの本塁打王、打点王が見えてくるはずだ。(阿見 俊輔)
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